単純に美味しくて身体に良い野菜がたべたいブログ

60年以上生きてきた男が素朴な疑問として思った今の野菜に関して色々調べて分かったことを皆さんにお教え出来たらと思ってブログを書きます。

何故、今のキャベツに青虫がいないか

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自分が小学生の頃は家の近い場所にキャベツ畑があって、その脇を歩いて登下校してい

ました。それでキャベツの大きくなる時期になるとキャベツ畑にはモンシロチョウやモ

ンキチョウが乱舞していたのです。そうキャベツに卵を産むためです。キャベツは蝶の

子供、青虫君の大好物。もう、美味しいキャベツには青虫の食べた穴がいっぱい空いて

ましたね。また、お店で買ってきたキャベツの中にも歯の影とかに青虫君が付いていま

した。もちろん、青虫君は生きています。写真のように毛が無くて、コロコロしている

ので見ようによっては可愛いです。まあ、でも害虫ですし。そう、人間様の食べ物を

荒らすので害虫です。これは人間様の勝手な区分ですが仕方ないです。今思い出すと、

キャベツに産んだ蝶の卵もはっきり見てとれてました。そう言えば青虫を透明な観察用

のカゴで飼ったこともあるように思います。

 

そんな青虫たちも今のキャベツには付いていません。キャベツ畑でも見たような記憶が

ないです。そう、蝶が近づかない、あるいは近づいても青虫が育たないようにしてるの

だと思います。調べてみるとキャベツの葉を1口でも食べると青虫が死ぬような薬を撒

くのだそうです。それとキャベツ畑をモンシロチョウは飛んでる場合もあるとのこと。

昔ほどは飛んでないかもですが、飛んいる畑もあるようです。使う薬はフェニックスと

かプレバソンと呼ばれる薬。食毒効果(直接虫に散布しなくても薬を使用した葉を害虫

が食べると死ぬ効果)が非常に高く、残効も長い薬のようです。これらの薬を使用した

キャベツに産卵されても、卵から孵った幼虫が生まれて初めて食べる最初の一口で死ん

でしまい、食害された様には見えないそうです。フェニックスが散布で20日程度、プ

レバソンが苗への潅水処理で一ヶ月弱、散布で二週間効き続けるそうです。どちらも人

間へは安全性が高く、キャベツへ散布の場合は使用後24時間で収穫できます。、こん

な書き方になってます。

 

また該当する農薬について食品安全委員会が実施した毒性のテストもそれほど

大きな問題もないようです。これはあくまでも、そのテストの条件ではと言う解釈にな

ります。実際、毒性がゼロと言うことはないので、あるいはその物質単独ではなく、他

の物と一緒に複合された場合もまた違ってくるので、そういったことからしても万全を

期すなら、そういった物質は体内に入れたくないというのが私の意見です。個々で毒に

対する反応も違ってきますし。

 

付け加えて厳しいように言われている農協の出荷基準も見てみます。これは某県の農協

における出荷基準の記載内容です。

 

【品位基準】 
1、品種固有の形状、色沢を有し、結球適度で、裂球抽苔、萎縮の徴候等がないもの。
2、病虫の被害及び傷害がなく、老化現象をおこしていないもの。
3、外葉の除去、茎の切除が適切であり、ごみ、土等の付着物がないこと。
4、清浄であること

 

これを見て分かるように葉に害虫の被害や傷があってはいけないのです。良い悪いは別

として農協に出荷するには青虫君の食べた痕は有ってはいけないことになります。少し

だけ知識が増えました。こんなわけで今回の結論は農協の出荷基準で害虫での傷は駄目

なことになっていると言うことになります。でも農薬はそれほど害がない記載で少しだ

け安心しました。個人の勝手な気持ちで言えば、キャベツは青虫君が食べていてもOK

かな。取り合えず今回は、ここまでで。